病院紹介
当院における健康教室の取り組み
医療法人団 翔仁会 輪厚三愛病院
◎ 池田 久枝(OT) 峰岸 悠子(NS) 清水 貴博(MSW) 菅井 和巳(PT) 京谷 博美(OT)
菅野 句美子(管理栄養士) 近藤 環(PT:イラスト)
はじめに
入院中は、患者の疾病に対する治療やリハビリを中心として関わることが多い。
その中で患者の些細な希望を医療従事者は聞き、形にしていく必要がある。
当院でも一人一人の患者の希望をチームで関われるように努力している。
今回発表の目的
患者の希望から生まれた当院の健康教室について、経緯と役割を報告し、今後の活動に繋げることを 目的とする。
結果①開催の経緯
【OT訓練時】
この話を機に患者家族の健康を考え始める
結果②開催の準備と内容
・OTがNs、MSW、管理栄養士、PTに声かけ
・患者の希望をどのような形で反映できるか話し合う
・勉強会を実施
患者家族を主な対象とした健康教室を予定する
【当院の特徴】
・家族の関心のあるテーマを聴取し選定
・親しみが持てるように配慮
・ディスカッション方式
・参加者の健康状態の把握できる工夫
・健康手帳の作成
月に1度、30分程度の健康教室を開催する(画像:話し合いの様子)
結果③開催後の反応
・第1回 健康について
・第2回 肥満
・第3回 骨折予防〜冬道の歩き方〜
・第4回 年末の過ごし方
・第5回 新設有料老人ホーム見学
・第6回 歯の健口
・第7回 コレステロール
・第8回 便秘
・第9回 糖尿病
・第10回 塩分の取り方
参加者の希望に沿ったテーマにより好評を得る(画像:開催時の様子)
考 察
・患者の希望である「妻の健康」を健康教室という形に反映することができた
・患者と同時に患者の家族に関わることができ、視野の広い関わりができている
・参加者の希望に沿ったテーマにし、好評を得ていると同時に参加者と共に成長している
・地域の高齢者見学グループなどから講師依頼があり地域に繋がる活動になりつつある
・参加者と共に成長し、変化できる活動が今後の課題
まとめ
家族の面会を楽しみにしている一人の患者の希望から、健康教室という地域に繋がる活動を 実施できた。今後も参加者と共に成長し、地域に根差した活動にしていきたい。